ドゥエボットーニとは


ドゥエボットーニとはイタリア語で「ボタンが2つ」という意味で、第一ボタンの場所に2つボタンがあるタイプのシャツのことをいいます。

襟が高いのも特徴で、前ボタンを開けずネクタイを締めないのが着こなしの基本とされていますが、ネクタイを締めて着ることもできます。

最近では、釦付糸(ボタン付糸)にアクセントカラーをつけたり、釦ホール(ボタンホール)の糸の色をシャツとは違う色に変えたものなどが増え、自分のキャラクターをいかした着こなしができるメンズ長袖ワイシャツとして流行しています。

ボタンが前に2つついているのは「襟の高さ」を競っていた時代があり、当時襟元を曲げずに大きく見せるように工夫がされた名残だとされています。

ボタンをはずすだけでカジュアルになるので様々なシーンで着こなすことができます。

日本製の綿でできたドゥエボットーニは、店頭価格・消費税込みで5,000円から10,000円の価格帯で販売されています。



その他の素材の通常価格は3,000円くらいから購入できますので、今後のアイテムとして1着は押さえておきたいところです。

ドゥエボットーニの魅力


着こなしが難しそうに見えるドゥエボットーニですが、意外にも様々な着こなしにマッチしてくれます。

それはドゥエボットーニのシャツが洗練されている証拠であり、ドゥエボットーニだけでオシャレが確約されてしまうからです。

格好いいドゥエボットーニ、その魅力を詳しく解説していきます。

高い襟が首元をスッキリ


ドゥエボットーニ
※出典
Yシャツ本舗

ドゥエボットーニは普通のドレスシャツに比べて襟がだいぶ高く設定されており、下を向くと顎が襟に干渉してしまうくらいの高さです。

襟が高いメリットとしては「ネクタイの結び目を立体的に見せることができる」「高い襟がワンポイントとなり、ネクタイを外しても襟元がきれい」という部分が大きな特徴だといえます。

首周りの汗をおしゃれにガードする襟裏テープ付のもの、襟袖裏別布のシャツもあり、ネクタイをしていてもしていなくても男性特有の“凛々しい印象”を与えることができます。

格好良い襟でVゾーンが綺麗に


襟が高いおかげでVゾーンが通常のシャツより鋭角に見えてとてもスタイリッシュな印象になります。

首の細い方は、「細い首を包み隠して、シルエットをきれいに」見せることができ、長い方は「高い襟との相性が良く、Vゾーンが美しく」なります。

逆に首が太い、または、短いと感じている方は、襟の小さいホリゾンタルシャツとの相性が良いかもしれません。

ネクタイを外してもお洒落に決まる


ドゥエボットーニをオシャレに着こなす方法としては、やはりノータイでの着こなしではないでしょうか。

ノータイで首元のVゾーンを見せる着こなしは、大人のオシャレという感じがします。

女性には出すことのでいない、男性らしい味わいがこのVゾーンによって演出ができます。

カジュアル性を増すクレリックの組み合わせ




クレリックとは、襟とカフスがホワイトでその他が違うカラーやストライプでできた襟ボタンダウンを指します。

クレリックのかわいさとボタンダウンのオシャレさでカジュアル性が高まり、とても心をくすぐるドレスシャツになっています。

キャッチーで非常に印象に残りやすいシャツなので、人前に出ることの多い職業・華やかな職業の方におすすめしたいシャツになっています。

ストライプシャツはネクタイとの相性も抜群




ストライプシャツはシーンによってさわやかな青年のような着こなし、大人のクールな一面をアピールできるアイテムです。

ストライプシャツにネクタイをコーディネートしてもうまく合わせられないと苦手意識を持っている方もいらっしゃいますが、実はいろいろなネクタイがマッチしてくれるのです。

ブルーやグレー、ネイビーといったネクタイの基本色、同系色はもちろんのこと反対色でもドット柄でも水玉でもストライプでもなんでも合わせることができます。

ドゥエボットーニを着るのに注意すべき点


どんなにスタイリッシュでかっこいいドゥエボットーニでも、着るのに注意すべき点があります。

きちんとポイントを押さえておきましょう。

目上の方や初対面でノータイはNG


最近ではノータイ出勤の方も目に付き、ノータイが失礼だという日本の文化もだいぶ薄れてきています。

しかし、目上の方や初対面でノータイはやはりNGとしておくのが無難です。

服装は相手に対する敬意です。

相手の方や目上の方の会社がノータイを認めているのなら構わないでしょうが、それでもネクタイはやはりつけていた方が、そのことについて印象が悪くなることはないはずです。

逆にノータイで対面して相手が不快に思うことはありますから気を付けましょう。

ドゥエボットーニはネクタイの結び目を高襟にすることによって、普通のメンズシャツより立体的にネクタイを演出することができます。

対面する場合はそのメリットを生かし、オシャレにネクタイをきめて対面しましょう。

ドゥエボットーニを着るのに注意すべき点


ネクタイをしても格好いい、外しても格好いい…

まさにメリットだらけのドゥエボットーニですから、是非パーティーなどで着こなして欲しい1着です。

ビジネスシャツとしても定評があり、襟裏と袖裏、下前立てを別の織り柄で切り替えた「オセロ切替」のデザインにも味わいがあっておすすめです。



ただし、人によっては高圧的な印象を受けることもあるようですから、時と場所を選ぶことだけは心にどどめておきましょう。

ビジネスシーン・カジュアルシーンともにオシャレでスタイリッシュな着こなしが可能ですから、ネクタイやシャツの色合いなど幅広い組み合わせで、ドゥエボットーニの魅力を存分に楽しみましょう。