1.ネクタイのディンプルとは?


ディンプル

ネクタイの結び目の下にできるくぼみを【ディンプル】といいます。

ディンプルは英語で「dimple」。

日本語での意味は、えくぼや小さなくぼみ等です。

ディンプルはネクタイを立体的に見せてくれるものです。

対面した際の印象が良いことから、欧米ではディンプルを作るのがマナーとされています。

華やかな場所からビジネスシーンまで活用することができるため、ディンプルを作ることはスーツの基本ともいえるのです。

2.ディンプルを作った場合の印象は?


ネクタイのディンプルを単なるシワだと勘違いする人も少なからずいるようですが、ディンプルを作った時とそうでない時ではどんな風に印象が変わって来るのでしょうか。

実際にネクタイのディンプルを作った場合と作っていない場合とで、与えるイメージや雰囲気を比べてみることにしましょう。

ディンプルを作らないネクタイの印象
ディンプルなし
※出典
ozie

・立体感にかけてしまう
・首元のメリハリが少ない
・華やかさにかけ地味な印象を与えてしまう

ディンプルを作ったネクタイの印象
ディンプルあり
※出典
ozie

・陰影が付き立体感がでる
・華やかな印象を与える
・清潔感・頼りがいのある印象を与える

ネクタイにディンプルを作ることにより陰影ができ立体的に見せることができます。

これによって清潔感が出て、相手に爽やかで良い印象を与えることができます。

またディンプルは華やかさ、さりげないお洒落も演出できますから、結婚式やパーティーに出席する際にも効果的です。

3.ディンプルを作るネクタイの結び方


続いてディンプルの作り方を解説していきます。是非今後の参考にしてみてください。

3-1.ノーマルなディンプルの作り方


参考動画


ディンプルの作り方は慣れとも言われますが、どういったコツがあるのでしょうか。

ディンプルの作り方のコツは、ネクタイの結び目の高い位置からくぼみを開始することです。

これを守ると美しくて崩れにくいディンプルが出来上がります。

ディンプルにしっかりと土台を作ってあげるイメージで作っていきます。

ディンプルの位置は必ず中心に作る必要はなく、少しずらして作ることでわざとらしくならず、さり気なさを表現することができます。

3-2.ダブルディンプルの作り方


ダブルディンプル
※出典
THE SUIT COMPANY

ディンプルをダブルにすることにより、一層襟元をスタイリッシュに演出することができます。

ダブルディンプルをする場合はスモールノットやダブルノット、ウィンザーノット(わめの巻き方)というネクタイの結び方をし、ディンプルを2つ作れば見た目に野暮ったくならずスタイリッシュにきまります。

ノーマル・ダブルディンプルの共通したポイントは、ネクタイの先(剣先)がベルトの上にくる長さがベストです。

ワイシャツのボタンなどで位置を確認するとスムーズにできます。

ネクタイはなるべく幅広のものを使わず若干細身のネクタイをセレクトすると一層ディンプルの味が増してきます。

シャツは首回りとのバランスも良いワイドカラーに用いると良いでしょう。

4.ディンプルを作るのに適したネクタイの素材や種類


ネクタイの素材や種類・デザインなどで適したディンプルも変わってきます。

3つの大事なポイントとして、上質なネクタイを使用する・皺になりにくいネクタイを選択する・左右対称の柄を選択するという3点があげられます。

しかし、この3点が必須というわけではありません。高級なネクタイでなくても、ニットタイ・ストライプタイでもディンプルをスマートに演出することは可能です。

せっかくのお洒落を演出するわけですから、高級なネクタイを使用した方がベターだということです。

5.葬儀の場ではディンプルを作らないよう注意


ディンプルはお洒落のひとつです。

葬儀の場でわざわざお洒落をする必要はないという考えから、厳かな場ではディンプルは作らないようにするのが暗黙のルールとなっています。

葬儀のネクタイはプレーンノットというネクタイの結び方をして、ディンプルは作らないことを覚えておきましょう。

6.小さなオシャレ=ディンプル


どんな小さなことにも気を遣うことができるということが、本当にお洒落で紳士的な人だといえます。

ディンプルというものの存在を知り、ネクタイの締め方ひとつで明日からのお洒落に繋がるのです。

スーツの魅力は、こういったきめ細やかな積み重ねによってイメージを変えることのできるところにあるといえます。

是非、明日からネクタイにディンプルを作ってみてください。

普段から会っている相手の表情が明るくなったら、それはネクタイのおかげかもしれません。