白以外にも、赤や黄色など、いろいろな地色が使われることがあり、2色以上使われている場合でも、ブロックチェックとされることもあります。
日本の伝統的な柄である【市松模様】も、ブロックチェックと同じ構成です。
ブロックチェックとバッファローチェックの違い
チェック柄には多くの種類があり、ブロックチェックと他のチェック柄との区別がしにくいことがあります。
特にブロックチェックと間違えやすいのが、【バッファローチェック】です。
※出典
naverまとめ
バッファローチェックは、ブロックチェックと同じく、2色構成が基本になっていて、太いラインの格子状のデザインです。
赤の地色に黒のラインが定番ですが、青や黄色など、他の色が使われることも多くあります。
ブロックチェックと同じものとして扱われることもありますが、【ロブロイタータン】とも呼ばれ、イギリスではタータンチェックのひとつとして扱われています。
タータンチェックは、スコットランドの伝統的な格子柄で、地域や民族の象徴として使われていました。
バーバリーチェックなど、ファッションブランドのオリジナルのタータンチェックもあり、ブロックの数や色、サイズ、配列などの構成によって、それぞれが違っています。
バッファローチェックは、スコットランドの英雄として知られる「ロバート・ロイ・マクレガー 」が考案したという説や、彼をイメージして作られた柄だという説があります。
また、アメリカのニューヨーク州にあるバッファローが発祥という説もあります。
バッファローチェックといえば、赤と黒の配色がよく知られていて、ネルシャツやハンティングジャケットなど、アウトドアウェアのイメージがあります。
これは、アメリカのアウトドアブランド【WOOL RICH(ウールリッチ)】が、ハンターの誤射を防ぐために使用したことから、イメージが定着したといわれています。
ブロックチェックファッションが与える印象
ファッションは、使用する柄によって与える印象が変わってきます。
ビジネスシーンでも、ストライプやドット、チェックなど、それぞれの柄を使い分けることで、自分自身のイメージを変えることができます。
例えば、ストライプは、スーツでも良く使われる柄ですが、シャープな印象が強く、すっきりとした爽やかな着こなしに見えます。
ストライプの間隔が狭いとエレガントな印象になるので、大人の落ち着きも出る柄です。
ドットは、ネクタイや小物などで使いやすい柄として扱われています。
ポップでおしゃれなイメージを与えてくれ、小さなドットになればユニークで上品な印象に様変わりします。
チェックは、親しみやすさや、優しく温和なイメージを与えてくれるので、印象を柔らかくしたい時におすすめの柄です。
ブロックチェックはカジュアルな印象が強い柄なので、TPO(時間、場所、場合)に合わせて、ビジネスカジュアルな着こなしをしたい時に楽しみましょう。
ブロックチェックをビジネスシーンに取り入れる
ブロックチェックは、シャツやネクタイ、スーツなど、いろいろなアイテムで取り入れることができます。
それぞれのアイテムに取り入れる時のポイントや着こなし方を紹介します。
シャツ
ブロックチェックのシャツは、大きな格子状のデザインが目を引くため、インパクトのあるカジュアルな着こなしができます。
シャツに取り入れる時には、派手な印象になりすぎないように、スーツやネクタイを無地のカラーにして、落ち着いた雰囲気のコーディネートにしましょう。
白の地色に黒ラインのブロックチェックは、いろいろなスーツやネクタイに合わせやすく、大人っぽいシックな印象にもなります。
また、スーツやネクタイの色と、ブロックチェックのシャツのカラーを同系色で合わせると、まとまりのある着こなしになります。
ネクタイ
シャツにブロックチェックを取り入れるのがカジュアルすぎる時には、ネクタイに取り入れるのがおすすめです。
無地のスーツに、白シャツを合わせて、ネクタイはシックな色合いのブロックチェックにすれば、カジュアルな印象を抑えることができます。
シンプルな大人の着こなしになるので、チェック柄に慣れていない人でも挑戦しやすいでしょう。
スーツの着こなしで柄を合わせたい時には、柄は2つまでにするのが基本です。
ブロックチェックのネクタイに、ストライプのシャツを合わせたら、スーツは無地にするなど、コーディネートのバランスを考えることが大切です。
スーツ
※出典
Global Select Suits Store
ビジネスカジュアルな着こなしをする時は、スーツにブロックチェックを取り入れるのもおすすめです。
ブロックチェックのスーツは、個性的な印象が強くなりますが、ダークグレーやダークネイビーなど落ち着いた色にして、地色とラインの色の濃淡の差が少ないものにすると、大人の雰囲気のある、おしゃれな着こなしになります。
大きなチェック柄は、明るい色を使用した場合、体が大きく見えてしまいがちです。
そのため、体が引き締まった印象を与えるダークカラーをおすすめします。
また、チェック柄のスーツを格好良く着こなすには、サイズ感が大切です。
すっきりとした印象になるように、自分の体に合ったサイズのスーツを着るようにしましょう。
ブロックチェックで自分なりのコーデを楽しもう
ブロックチェックは、大きな格子状のデザインが印象的で、シンプルでありながら、ユニークなおしゃれを際立たせてくれます。
優しく温和なイメージも持ち合わせていますから、大人の余裕を出したい時にもぴったりの柄といえるでしょう。
メインの柄として取り入れたり、アクセントとしてポイントに使ったりと、そのバリエーションは幅広く、さまざまな場面や状況に応じて楽しむことができます。
スーツやシャツ、ネクタイだけでなく、チーフや、マフラーなどのアイテムに使ってみるのもおすすめです。
是非、ここでお伝えした情報を活かして、格好いい個性的なスタイルに挑戦してみてください。
ブロックチェックを生かしたコーディネートは際限なくあるので、インスピレーションを大切に、あなたらしいスーツスタイルを完成させてはいかがでしょうか。