1.ネクタイの一般的な長さとは


スーツ姿をカッコよくするには、ネクタイの長さにこだわることも大切なポイントです。

まずは、ネクタイの一般的な長さ、スマートに着こなすポイントを見ていきましょう。

1-1 長さの主流は140cm前後


ネクタイの長さは、120~160cm程度まで幅広くありますが、近年では140cm程度の長さが一般的です。

メーカーやブランドによって多少違いますが、日本人男性の平均的な体型に合わせた長さになっています。

海外から輸入しているインポートネクタイは、外国の男性体型に合わせているため、140cmよりも長いことがあります。

高級ブランドのネクタイを買ってから長さが合わなかったと気付くこともあるので、ネクタイを買う時には、長さを確認してから買うようにしましょう。

1-2 長さだけでなく、大剣の幅もポイント


ネクタイの解説
※出典
イドカバネット

ネクタイは幅が広く、結んだ時に表に見える方を大剣と呼び、幅が狭く、結んだ時に裏に隠れる方を小剣と呼びます。

ネクタイは、長さだけでなく、大剣の幅によっても印象が大きく変わってきます。

大剣の幅は、ラペルジャケットのカラーに続く下襟の部分の幅と合わせるのが基本となり、ビジネススーツの場合は、7〜8.5cmが一般的な幅になっています。

大剣の幅が狭いネクタイは、カジュアルな印象になるため、ビジネスシーンではマナー違反になることもあるので気をつけましょう。

胸元は目線を集めやすく、ジャケット、Yシャツ、ネクタイからできるVゾーンのバランスを良くすることが、スーツの着こなしでは重要なポイントになります。

ネクタイの長さだけでなく、幅にも気を使うことで、よりスマートな着こなしになるのです。

2.ネクタイを結んだ時にベストな長さ


ネクタイのベストな長さは、結んだ時に大剣の先がベルトのバックルにかかる程度です。

ネクタイが長く垂れ下がっていると、だらしなく見えて、仕事ができないような印象を与えます。短すぎる場合、ビジネスシーンではカジュアルな印象を与えてしまい、お腹を目立たせて太って見えることもあります。

ネクタイを結ぶ時には、大剣の長さがベストな位置になるように調整しましょう。

3.身長によって長さは違う


インポートネクタイ

ネクタイは、身長によって合う長さが違うため、自分に合った長さのネクタイを買うようにしましょう。

一般的な長さのネクタイなら、調整することで自分に合わせられますが、身長が高い人の場合は、インポートネクタイやロングネクタイの方がバランスを取りやすいことがあります。

また、身長だけでなく、首回りの太さや胴の長さによっても、ちょうどいい長さが変わってきます。

一般的な長さのネクタイで短いと感じたら、長めのネクタイを使用してみましょう。

4.ネクタイの長さをうまく調整する方法


ネクタイを結ぶのに慣れていないと、長さをうまく調整できないことがあります。
ネクタイの長さを合わせるための方法を紹介します。

4-1 ネクタイ裏地の縫い目を目印にする


ほとんどのネクタイは、生地を斜めに裁断して縫い合わせているため、裏地を見ると、生地をつないだ斜めの縫い目があります。

襟元にネクタイをかけた後、この裏地の縫い目を目印にして、大剣と小剣の長さを調整すると、上手に結べることが多くあります。

ネクタイによっては、縫い目の位置が違うこともあるので、あくまでも目安として調整してみてください。

4-2 ネクタイの大剣と小剣を意識する


人によって、身長や体型は違うため、同じ長さのネクタイでも調整の仕方は人それぞれあります。

また、ネクタイの生地の厚さや結び方でも、仕上がりの長さは変わってきます。

自分の体型やネクタイに合わせて、ちょうどいい長さになるように、結び始めの大剣と小剣の長さを意識して覚えておくとスムーズに結べるようになります。

Yシャツのボタンの位置を目安に結び始める方法もありますが、種類の違うYシャツでは、ボタンの位置が違うこともあるので、それぞれの位置を覚えておきましょう。

4-3 長さが余ってしまった小剣を調整するには


ネクタイを結ぶ時には、大剣がベストな長さになるように調整しますが、小剣の長さが余ってしまった場合には、パンツの中にしまってしまえばOKです。

また、ネクタイの基本的な結び方としてプレーンノットがありますが、ダブルノットや、ウインザーノットなど、結び目にボリュームが出る結び方にすると、小剣を短く調整することができます。

大剣の下から小剣が見えないように、結び方を工夫したり、上手に隠すように意識しましょう。

5.番外編 結婚式で目立つネクタイの結び方


ビジネスシーンだけでなく、結婚式でも使うネクタイ。

結び目にディンプルを作ったり、普段とは違う結び方をするだけで、おしゃれな首元が演出できます。

ここでは、結婚式で目を惹くネクタイの結び方を4つご紹介します。

5-1 ヴァンウェイクノット


ネクタイの解説
※出典
naverまとめ

ヴァンウェイクノットは、大剣を3回巻きつけて、結び目に段差をつける結び方です。

簡単な結び方でエレガントな印象になり、結び目が縦に大きくなるので、すっきりとした襟元を演出できます。

5-2 フィッシュボーンノット


フィッシュボーンノット
※出典
ZOOM

魚の骨のようなゴツゴツとした形の結び目が印象的な「フィッシュボーンノット」。

結び方は少し複雑で慣れが必要ですが、見た目がとても華やかなので、結婚式で他の人と差をつけたい時におすすめです。

5-3 トリニティノット


トリニティノット
※出典
ROOMIE

3重、三位一体などの意味がある「トリニティ」という名前の通り、3つの面からできた結び目が特徴的です。

こちらも結び方が少し難しいですが、結婚式やパーティーなどに使いやすいので覚えておきましょう。

5-4 エルドリッジノット


エルドリッジノット
※出典
Hep Hep!

エルドリッジノットは、ネクタイを織るように重ねていく結び方です。

黒スーツに白やシルバーの光沢あるネクタイといったベーシックなスーツスタイルでも、折り目のラインが目立ち、さりげなくおしゃれをアピールできるでしょう。

6.抜け目のないスーツスタイルを完成させよう


ビジネスシーンでは、スーツの着こなしによって、その人の印象が変わってしまいます。

ネクタイの色柄だけでなく、長さまでこだわりを持った着こなしをしている人は、見ている人にとっても気持ちがいいものです。

自分の体型に合った長さを選び、長さが合わない時にはうまく調整をして、抜け目のないスーツスタイルを完成させましょう。

スーツは、さりげなくおしゃれを取り入れるのも、印象を良くするポイントです。

結婚式など華やかな場所では、いつもと違うネクタイの結び方を楽しんでみましょう。