1.オーダースーツは高いが…




単刀直入に、オーダースーツは価格だけを見ると高い印象にあります。
既製品のスーツが、一般的に3~5万円ほどで手に入るのに比べて、オーダーメイドのスーツは、生産方法にもよりますが、高いものだと20万円を超えるものも存在します。

しかし、既製品のスーツで以下のような悩みを持ったことはありませんか?

・夏場、スーツが暑くて嫌になってしまう
・腰回りが少しサイズが合わない
・シャツの首回りが細すぎたり、ソデの長さが短すぎる
・パンツがすぐに擦りきれて薄くなってしまう

オーダースーツなら、これらすべてのストレスから解放されます。

2.オーダースーツの魅力




2-1 隅から隅までサイズが自分に合ったものを作れる


オーダースーツを作ることの最大のメリットといっても過言ではないのが、サイズです。
首回り、ソデの長さ、脚の長さから胴回りにいたるまで、体型は千差万別、十人十色。

既製品のスーツでは、標準的な体形や、規格に沿ってスーツが生産されているため、どこかひとつの部分が標準の体型からずれた人だと、窮屈に感じたり、緩すぎるように感じることは多々あります。

しかし、オーダースーツならそんなことはありません。

体型のいたるところまでを採寸してもらい生産するため、かゆいところにまで手が届いた、まさに自分の体型に合ったサイズのスーツを手に入れることが可能なのです。

2-2 デザインも自由自在


ボタンの種類からポケットの位置に至るまで、自分好みのデザインのスーツを手に入れられることも、オーダースーツの魅力です。

既製品だと、やはり当然ながらどれも似通ったデザインのものばかりで、個性を出したい人や、尖ったファッションが好きな人にとっては、少々物足りないもの。

そんな人にとってオーダースーツは格好のスーツです。

・ボタンに少し遊び心を入れたい
・襟を凝ったデザインにしたい
・カフスでアピールしたい
・とことん素材にこだわりたい

オーダースーツなら、このような様々な希望を実現することができます。

大々的にド派手なスーツを着てみたい、ちょっとしたワンポイントでさりげないおしゃれを楽しんでみたいなど、どんな人でも自分なりの表現ができるのも、このオーダースーツの持つ魅力でしょう。

2-3 職人の魂のこもったスーツを手に入れられる


既製品のスーツは、基本的にほとんどが、工場で生産ラインに乗り、画一的な工程で生産されます。
そのため、大量かつ安価での提供が可能になるのです。

一方で、オーダースーツは、基本的に職人の手作りです。
職人がこれまでの生涯を通じて体得してきたノウハウを凝縮させ、入魂したスーツを着ることができます。

寿司などの料理界においても、ただ機械によって大量に、スピーディーに生産されたものと、いわゆる「匠」とされている人たちが作ったものでは、その差は歴然。
それは、スーツの世界でも共通しています。

2-4 スーツについての知識を深めることができる


最後のメリットは、少々意外に感じるかもしれませんが、スーツの知識を深めることができる点です。

既製品のスーツは、お店に行き、店員さんにサイズを測ってもらい、それに合った規格のものを提案され、買うだけのことがほとんどです。
特にスーツについての知識は必要ありませんし、知識を深める機会はない、といってもよいでしょう。

一方、オーダースーツであれば、状況は正反対です。
スーツの細部の注文をひとつするだけでも、そのディティールについての知識が求められます。

テイラーや職人とのやり取りの中で、スーツについて深い知識を吸収することができるため、ただ漫然とスーツを買いにお店に行くのとは、違った体験を味わうことができます。

スーツに関するプロ中のプロと会話し、カウンセリングを受けられるのも、オーダースーツの意外ながら大きなメリットです。

3.オーダースーツは、断じてただ高いだけではない




今回は、オーダースーツが選ばれる理由についてご紹介しました。

一般的なイメージ通り、オーダースーツは「高い」ものですが、当然ながらただ高いだけではなく、既製品と比べるとメリットは盛りだくさんです。

また、オーダースーツの中でも、比較的安く済ませられる「パターンオーダー」というものがあります。
もともと準備されている体型の中から、自分にフィットしたものを選んでいくスタイルではありますが、細かい部分は自分で決めることが出来る為、個性を打ち出すことは可能です。

安いものだと、2万~3万程度で作ることができます。

「オーダースーツを作りたいけど、予算が心配!」
なんて人は、パターンオーダーから始めてみてはいかがでしょうか。
これを機に、一生に一枚の勝負スーツをオーダーで作ってみても良いでしょう。