カフスって何?
「カフスボタン」や「カウスボタン」とも呼ばれるスーツのカフス。
実は、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
正式にはカフリンクス(cufflinks)といい、 もともとはシャツ類の袖口=カフ(cuff)を留める=リンク(link)ためのアクセサリーでした。
カフスは16~17世紀ごろ、フランスで始まったとされています。
当時は袖の部分を装飾するためにレースやリボンといったものを使っていましたが、 その代わりとしてカフスが登場したようです。
登場したばかりの頃はハンドメイドのものが多く、上流階級の人たちばかりが使用するものでしたが、 産業革命によって大量生産されるようになり、徐々に一般大衆の間にも普及するようになりました。
現在のカフスは、袖口を華やかでおしゃれに見せたり、少し格式の高い自分を演出することが出来る便利なアイテムです。
シーンに合わせたカフス選びも楽しいですね。
カフスの種類と相性の良いシャツ
当然ながら、袖口のアクセサリーとして存在感を放つには、シャツとの相性があります。
ここからはカフスに合うシャツ・合わないシャツをご紹介していきます。
★カフスに合うシャツ
【フレンチカフス】
このタイプのシャツもカフスとの相性が良いです。
フレンチカフスは、もともとカフスを装着することを念頭に置いたデザインがされているため、数あるシャツの中でも最もカフスを装着しやすいシャツになります。
ボタンホールが2つあるため、袖口を折り返すことでカフスを装着します。
【コンバーチブルカフス】
この袖口のシャツは、カフスとの相性が良いことで知られています。
袖口の両方にボタンホールがあり、その片方にボタンが付いているスタイルです。
カフスで袖を留めるだけではなく、ボタンでも留めることができるので、シーンに合わせて使い分けることが可能です。
★カフスに合わないシャツ
【シングルカフス】
このタイプのシャツはカフスは向いていません。
シングルカフスは、一般的に着用されているシャツの種類で、袖口の片方にボタン、もう片方にボタンホールがついています。
シングルカフスのシャツにカフスを付けるためには、わざわざボタンを外したうえで、新しいボタンホールを開ける必要があるからです。
ですので、よほど自分で綺麗にボタンホールを開けられる自信があるか、どうしてもお気に入りのシャツにカフスをつけたい!という場合以外には、シングルカフスのシャツは避けるようにしましょう。
カフスの基本的な付け方と注意点
さて、カフスと相性の良いシャツがわかったところで、実際にはどういう点に注意してカフスを着用すれば良いのでしょうか。
ポイントをまとめてみました。
【1】基本的に、シャツは袖口がゆるめのものを選ぶのが◎
袖口があまりきついものだとカフスをつけることができませんし、かといって逆に大きすぎる場合は、だらしない見た目になってしまいますので、注意が必要です。
【2】少し目立つようなデザインのカフスを着用する際はシャツは白が◎
派手なカフスに派手なシャツを合わせてしまうと、お互いの主張が調和せず、見た目もゴチャゴチャしてあまり良い印象を与えることが難しくなってしまいます。
【3】カフス初心者さんにはフレンチカフスの白シャツにシルバーカフスがオススメ!
オーソドックスな組み合わせで清潔感もアピールできるので、失敗の少ない組み合わせです。
どうしてもカフスを着用してみようという人の中には、
「自分をアピールしたい!」
「派手なものにしてみたい!」
と、存在感のあるカフスを選ぶ方も多いのですが、最初はやはりオーソドックスなもので攻めるのがベターです。
シーンに合わせてカフスを使いこなす
ビジネスシーンなどにおいて、「オトナの男」にとって着こなしが欠かせないスーツ。
その中でもさりげない心配りで、他の人とはひと味違うところを手軽にアピールできる「カフス」について、今回はご紹介してきました。
ただ、忘れないでほしいことが一つあります。
それは、「カフスはアクセサリーである」ということです。
どんなときでも自分の着こなしとしてカフスを着用し、アピールするのではなく、しっかりと状況を見極め、ここぞというときのシーンで演出したい自分にあったものを選ぶようにしましょう。