[お願いテーラー!] 初めての仕事着が欲しい! その3
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働く男なら、一度は憧れるオーダースーツ。
しかし、購入方法も分からないし、お店に行くのも何だか気後れする…。
自分が欲しいと思う理想の一着って、どうすれば手に入るのだろう。
そこで、悩めるオーダースーツ初心者たちのために、「こんなスーツが欲しい」を実現してくれるテーラーたちをご紹介。
実際にat Order編集部員がテーラーにお伺いして、希望のイメージからスーツを作っていただいた、「お願いテーラー!」第2弾。
オーダーでマイ・ベスト・スーツを作ってみたいと考えている方々は必見です!
今回の依頼人である山中さん、22歳。
オーダーテーマは、新社会人にふさわしい清潔感と個性を兼ね備えた一着。
オーダースーツの依頼から1カ月。「BLESS Stella(ブレス ステッラ)」(東京・銀座)から待ちわびた仕上がりの連絡があり、期待を膨らませならが店に訪れた。
店長の大東 陽さんが山中さんの腕に袖を通す。
山中「とても体に合っている気がして、持っているスーツと着心地が全く違います。」
大東「逆三角の体のラインに合わせてピッタリとしたつくりにしつつも、男らしいシルエットに仕立てました。」
今回のスーツの特長は、山中さんのスタイリッシュな体形を生かしながら、全体的に細めにという好みを反映したシルエット。
肩からウエストに流れる逆三角のライン、パンツは立ち姿を重視するなど、詰められる部分は限界まで攻めたという。
山中「こんなに細く見えるのに、とにかく動きやすいです。腕周りがこんな突っ張らないのは初めてですね。」
細さには重点を置いているが、今回仕立てたスーツはあくまでも仕事着。
動けないのでは使い物にならない。
必要なユトリは確保しつつ、ビタビタではない本当のフィット感を実現した。
大東「着丈もギリギリまで調整しました。」
臀部全体を覆うのが一般的な着丈の仕立て方だが、山中さんが依頼時に言った「もう少し短くていいかも」というオーダーにチャレンジしてくれたようだ。
でき上がったスーツを着るのは依頼者本人。
セオリーはあるが、それよりも重要なのは着用する本人が気に入るかどうか。
山中「ネクタイやシューズをコーディネートするなら、何を合わせればいいでしょうか?」
大東「ネクタイはスーツの生地と色味を合わせて、シューズはクラシカルなものがいいと思いますよ。」
スーツのコーディネートは、それだけでイメージをガラリと変える。
社会人デビューという第一印象を重視する必要がある局面。
ここでの失敗は後に響くだろう。
ネクタイは同じ青系でそろえればよりフレッシュな印象を強めてくれるそうだ。
社会人になることは、青年から大人へと駆け上がる第一歩。若々しさと大人の空気を共存させるために、スーツが一役買うことは明白だ。
大東「仕事の内容や用途、ステージによって、仕立てるスーツは変わります。それは流行によって変わるものではありません。スーツを着ていただいたときに、『いいスーツだね』と別の方から褒められる。褒められるって誰でも嬉しいですよね。スーツから生まれるお客様の喜びが、私は何より嬉しいんです。これからもご本人が喜ぶ一着を作っていきます。」
初めてスーツを仕立てるならば、今いる自分の立ち位置を再確認して、自身を引き上げてくれる一着を手に入れてみるというのはいかがだろうか。
今回取材にご協力いただいた、
BLESS Stella 大東さん
モデル 山中さん
のスナップ写真も上記リンクからどうぞ!