頑丈で持ちが良いプラスチックボタン
一般的によく見かけるのがプラスチックボタンです。頑丈で持ちが良いので使い勝手が良い素材になります。
プラスチックボタンは大量生産が可能なため、手頃な価格で手に入りやすいのが特徴です。
高級な素材も良いけれど、スーツのボタンは頑丈な物が使いやすいという人にもおすすめです。
プラスチック製のボタンは全て均一な仕上がりになるので、色合いの違いを楽しみたい人や高級感を求めている人は、水牛ボタンやナットボタン、貝ボタンを選んでみると良いでしょう。
しかし、プラスチック製のボタンの中には、見た目が水牛ボタン風になっている物や複数の色を混ぜた物などがあるので、自分好みのボタンが手頃に手に入る可能性があります。
天然素材のボタンと比べて持ちが良いのはうれしいところです。
週末用のジャケットなど、ラフに着たいシーンでは真面目すぎないプラスチックボタンが良いのかもしれません。
安くて丈夫というメリットもありますし、手軽に着たい時はプラスチックボタンのスーツが活躍しそうです。
スーツに重厚感を与える!水牛ボタン
水牛ボタンは水牛の角を原料としています。水牛の種類によって色が違うのが特徴です。
一般的に透明度の高いベージュのボタンが高価で、ブラウンが中間、黒色に近付くにつれて安価になります。
ナットボタンと比べても水牛ボタンは凛々しく男らしさが漂いますし、スーツに重厚感を与えてくれる素材です。
染色するナットボタンとは異なり、水牛ボタンの色合いは天然物です。
全く同じ物は存在しないので、それぞれの色ごとに異なる魅力を放っています。
価値で選ぶのももちろん良いですが、自分の好みで選ぶのも良いでしょう。
スーツだけでなくコートにも合いやすく、高級感があります。
天然素材のボタンの中でも最高級の素材なので、水牛ボタンを使用することでスーツの価値が上がり、とてもかっこいいです。
水牛ボタンの注意点としては、熱や水に弱いため、ボタンを保護して洗う必要があります。
水牛ボタンは同じ物が二つとして存在しないので、まわりと差を付けたい人や最高級の質感を求めている人は、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
水牛ボタンの付いたスーツは自慢の一着になりますし、きっと気分が上がるはずです。
マットな風合いが特徴!ナットボタン
ナットボタンは染色や加工が容易なため、さまざまなデザインのボタンがあり、水牛ボタンに次いで高級な天然素材のボタンになります。
ヤシの実を原料としていて、ツヤのないマットな風合いが特徴的です。
水牛ボタンに比べても柔らかさや自然な温かみがあります。
生地に合わせて染色が可能なので、オーダースーツにも適したボタン素材です。
特に天然素材の生地との相性が抜群で、使われる用途も多いボタンです。
染色するとうっすらと渦のような模様が浮かび、同じボタンでも微妙に違いがあります。
これがまた良い味を出すので、気に入ったナットボタンに出会えると長く愛用したくなる人も多いのではないでしょうか。
染色前も綺麗なアイボリーなので、そのまま使用する場合も多いです。
使い込めば使い込むほど風合いが増していくのもナットボタンの楽しみの一つです。
優しく温かい雰囲気を好む人や経年変化を楽しみたい人、スーツに軽さを出したい人などは、ナットボタンを選んでワンランク上のスーツに仕立ててみるのも良いですね。
ナットボタンの注意点としては、染色したボタンは色移りする可能性があるので、濡れたまま他の衣服と重ねないように気を付けてください。
ジュエリーのような輝き!貝ボタン
貝ボタンはその名の通り海や湖で採れる貝を原料としています。
高瀬貝や黒蝶貝、白蝶貝などがあり、白蝶貝からできているボタンは貝ボタンの中でも最高級品とされています。
白蝶貝は真珠を育てる母貝でもあるので、その白い美しい輝きはまるで宝石のようです。
また、高級食材のあわびを素材としているボタンもあります。
主流は高瀬貝と白蝶貝のボタンですが、あわびからできたボタンはベージュやシャンパンゴールドなどの色合いがあります。
高級感と上品な雰囲気が漂うので、美しい貝ボタンは人気があります。
天然の貝をくりぬいて作られているので、同じ物が存在しないというのも魅力で、
プラスチックでは出せない美しい光沢を放ち、まるでジュエリーのように輝きます。
貝ボタンの注意点としては、熱に強く力に弱いので、クリーニングの高圧プレスでの変形や割れの危険があります。
普段から取り扱いに注意するのはもちろんですが、クリーニングに出す時は貝ボタンが使用されている旨を伝えるのが良いでしょう。
細部までこだわることでワンランク上のスーツに!
スーツのボタンは小さなパーツですが、細部までこだわりを持って選ぶことで仕上がりの満足度は大きく変わってくるでしょう。
ボタンはまさにスーツを飾るジュエリー。
素材や色合いなど、ぜひ自分が求めている物を追求してみてください。