1.クールビズとは


クールビズは、元々どんな目的で始まったのでしょうか。

まずはクールビズの目的や、環境省が指定する服装規定について知っておきましょう。

1-1 クールビズは地球温暖化対策への取り組み


クールビズは、環境省が地球温暖化対策として、夏場の室温温度を28℃に設定しても快適に過ごせるライフスタイルを推進しているものです。

その昔、「省エネルック」といって半袖スーツを提唱していた時代もありましたが、なかなか世間には浸透せず、クールビズとして再び注目を浴びるようになりました。

2005年にスタートしたクールビズの認知率は9割程度となり、日本国外にも影響を与えたことから、カジュアルスタイルでの勤務や、節電に取り組むキャンペーンが世界中でも実施されています。

また、2012年からは、さらに軽装や節電に取り組む「スーパークールビズ」も提唱されています。

2017年のクールビズ実施期間は、5月1日から9月30日、スーパークールビズ実施期間は6月1日からとなっていますが、会社によって違う場合があるので確認しておきましょう。

1-2 環境省の指定する服装規定


クールビズ

クールビズの期間中は、どんなスーツスタイルをすればいいのか迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

マナー違反にならないように、身だしなみや服装のルールに注意することが大切です。

まずは環境省の指定する服装規定を参考にしてみましょう。

[クールビズの服装]

OKな例 ノーネクタイ・半袖シャツノージャケット・かりゆしシャツ・チノパン

NGな例 ポロシャツ・アロハシャツ・Tシャツ・ランニングシャツ・ジーンズ・ハーフパンツ・スニーカー・サンダル

参考「環境省におけるクールビズの服装の可否」

クールビズの基本になっているのが、ノーネクタイに半袖シャツを合わせたスタイルです。

環境省の服装規定は、あくまでも目安とされているものなので、ネクタイ着用など会社のルールがあることがあります。

クールビズでは、「ノージャケット」「かりゆしシャツ」「チノパン」など、ビジネスカジュアルスタイルもOKになっていますが、企業によっては、NGになる場合があるので、ルールやTPOに合わせるようにしましょう。

2.クールビズの注意点


クールビズの服装の着こなしでは、注意するべきポイントがいくつかありまので、。男性、女性、営業職のクールビズのポイントを別々に紹介します。

2-1 男性が注意したいクールビズのポイント


クールビズ

男性がクールビズで注意したいポイントは、機能性が高く、清潔感のあるアイテムを選ぶことです。

通気性や吸水性の良い素材や、シワの目立ちにくい形状記憶タイプのシャツ、軽量タイプのスラックスなど、クールビズに使いやすい素材感のアイテムを活用しましょう。

シャツの中に着るインナーも、消臭や吸水性のあるタイプがおすすめです。

インナーは、シャツから覗かないようにVネックを選び、透けにくいカラーにすると清潔感のある着こなしになります。

また、ジャケットがないことでベルトが目立ってきます。

ホワイトパンツに靴の色と合わせたベルトで統一感を出すと、カジュアルさの中にも引き締まった印象を与えることができるためおすすめです。

2-2 女性が注意したいクールビズのポイント


女性の場合、男性のように基準となる服装はありませんが、涼しく過ごせて、見た目の清潔感が保てる服装を心がけましょう。

注意したいのが、透け感のあるブラウスや、キャミソール、ノースリーブなど、露出の高いアイテムです。

いくら涼しく過ごせても、職場ではだらしなく見えるため、基本的にNGになっています。

ブラウスのボタンも開けすぎないように気をつけましょう。

2-3 営業職のクールビズは


営業職の場合、仕事相手と直接会うことが多く、印象も大事になるため、ノーネクタイ、ノージャケットで訪問するのはマナー違反になることもあります。

クールビズを実施していない企業もあるため、初めて訪問する時には、正式なスーツスタイルにするのが無難です。

クールビズの服装で構わないと言われた時には、相手に合わせるようにしましょう。

3.男女別・クールビズのおしゃれな着こなし


男女で違うクールビズの着こなし方。おしゃれに印象よく見られるための着こなし方を紹介します。

3-1 男性はワイシャツで印象が決まる


クールビズ

男性は、ノーネクタイでもだらしなく見せないために、ワイシャツ選びがポイントになります。

ボタンダウンシャツや、クレリックシャツなど、襟元にポイントのあるシャツを着ると、ノーネクタイでもおしゃれな着こなしになります。

ブルー系のカラーや、シンプルなチェックシャツ、ピンストライプシャツなどの生地を選ぶと爽やかな印象を与えます。

グレーのスラックスなど、シンプルになりがちなアイテムには、色や柄にこだわったシャツスタイルで、見た目にも涼しいコーディネートにしましょう。

3-2 女性は比較的自由度が高め


女性は服装の自由度が高いため、男性よりもクールビズのおしゃれを楽しむことができます。

短すぎるスカートやパンツはNGですが、足首が出る6~7分丈のパンツなら、露出しすぎずに涼しげな印象になるためおすすめです。

通気性のあるショート丈のジャケットや、サマーカーディガンは、きちんとした印象がありながら、快適に過ごすことができます。外出時の紫外線対策や、屋内の冷房対策にもなるため、1枚持っておくと便利でしょう。

4.クールビズでもジャケットは持参すべき


大事な商談や相手先への訪問など、クールビズの実施期間中にもジャケットが必要になる場合があります。

TPOに合わせて服装のマナーを守るためにも、ジャケットは持参しておきましょう。

また、半袖シャツの上にジャケットを着用するのはマナー違反とされています。

ジャケットと一緒に長袖シャツを用意しておくと、もしもの時に役立ちますから覚えておきましょう。

5.就活時の「クールビズ面接」について


クールビズ

多くの企業でクールビズが実施されるようになったことから、面接の時にクールビズの服装を指定されることも増えてきています。

クールビズ実施期間中には、どんな服装で面接に行けば良いのでしょうか。

5-1 クールビズ面接


クールビズを実施している企業では、面接に来る人たちにもクールビズの服装で来ることを認めている場合があります。

クールビズは、企業によってルールが違うこともあるため、面接官に失礼にならない服装を心掛けることが大切です。

第一印象を良くするためには、クールビズでも清潔感のある着こなしを意識して服装を選ぶようにしましょう。

5-2 クールビズ面接の正しい服装とは


面接でクールビズの服装が認められている場合には、ノーネクタイ、ノージャケットの基本スタイルでOKです。

企業によっては、ジャケットの着用などを指定していることもあるため、面接の案内にある服装指定を確認しておきましょう。

クールビズだからといって、チノパンなどラフな服装は避けた方が無難です。

また、面接会場で自分だけノーネクタイだった時には焦ってしまうこともあります。

万が一のために、ネクタイは持参しておくと臨機応変に対応することができます。

5-3 公務員面接でも同じ服装で問題ない


公務員はクールビズを推進していることもあり、公務員面接でクールビズの服装が認められている場合は、同じように軽装で問題ありません。

汗をダラダラとかいていると不快感を与えてしまいますし、暑さで頭が回らなくなってしまっては面接に集中できなくなってしまいます。

良い結果を出すためにも、自分が快適に過ごせて、清潔感のある服装で面接に挑みましょう。

6.涼しく爽やかな着こなしで夏を乗り切る


クールビズは、企業の服装ルールやマナーを考えて、ビジネスシーンに合ったおしゃれな着こなしを楽しむことが大切です。

●涼しく爽やかに過ごせるように、素材や色、柄にこだわること。
●不快感を与えないために、清潔感を大事にする。
●TPOに合わせられるように、ジャケットやネクタイは持参しておく。

それぞれのポイントをチェックしながら、クールビズで夏を乗り切りましょう。