1.スーツに背の高い・低いは関係ない!



背が高くてスーツが似合う人を見ては、

「背が高い人はスーツが似合ってうらやましいなあ」
「自分は背が低いからなあ」

そう思ったことはありませんか?

しかし、スーツが似合っている人は、「背が高い」からこそ似合っているのではなく、しっかりと押さえるべきポイントを押さえているからこそ、着こなしができているのです。

たとえ背の高い人であっても、必要以上にゆるくだらしないスーツを着用していたり、丈が極端に短いものを着ている人は、やはりいくら背が高いとはいえカッコよくは見えないものです。

つまり、背の高い人も、それだけで無条件にスーツが似合うのではなく、しっかり背の高い人に合った着こなしをしているからこそカッコよく見えるのです。

ですので、背が低い人でも、しっかりと着こなしをマスターすれば、背が高い人以上にスーツ姿を魅力的に見せることが、可能です。

2.まずは足元から!靴の色で勝負!




背の低い男性でもカッコよく見える靴の色は、ズバリ「黒」や「茶色」。
オーソドックスな色ではありますが、理由はしっかりとあります。

それは、一般的に日本人は胴長で、欧米人のように脚があまり長くない傾向にあるからです。

「でも背の高い人は足が長いし…」なんて思われる方もいらっしゃるでしょうが、実はこれは、背の高い人であろうと、背の低い人であろうとあまり変わりはありません。

ですので、まずは視線を足元ではなく上へ上へと向けられるようなコーディネートを意識してみましょう。

最近では、スーツに対してスニーカーを合わせるカジュアルな着こなしも人気ではありますが、これでは足元に視線を集めてしまいますので、効果的ではありません。

靴の色は主張の少ない、黒や茶色といったオーソドックスなものを選ぶと良いでしょう。

色は地味であっても、しっかりとした素材やデザインのものを履くことで、おしゃれを損なわずに工夫ができます。

3.パンツのすそはやや短めに




一般的に、スーツのすそは「ワンクッション」が理想とされています。ワンクッションとは、すそが靴の甲に当たり、少したゆむくらいの長さのことです。

ただ、これはあくまでも一般的な話であり、何が何でもこだわる必要はまったくありません。
背の低めの人は、すそを短めにし、あまりたゆんでしまわないようにする方がスタイルがよく見えます。

シルエット的にも、あまりすそがたゆんでいるよりも、しっかりと抑えられている方が美しく見えるもの。

定説を過信せず、すそは「ハーフクッション」程度にしておくのがよいでしょう。

4.ウエストはタイトに高めに




いまとなってはスーツのデザインも洗練されており、胴長に見えるようなものはほとんどなくなりましたが、スーツ姿をカッコよく見せたいのなら、ウエストは重要な部分。しっかりと決めたいところです。

ウエストのラインは、タイトに、高めに、がオススメです。

きっちりと絞られたウエストは、傍から見たシルエットがすらっとして見えます。その上、しっかりと高い位置で絞られているウエストは、脚が長い印象を相手に与えることができるのです。

少しの工夫だけで、実際よりもよく見せられるのであれば活用しない手はありません。これからスーツを買う際には、ウエストの位置も気にしてみましょう。


5.ゴージラインは高めがいい!




ゴージラインとは、ジャケットの上襟と下襟を縫い合わせる線のこと。

靴のところでもご説明しましたが、日本人は脚が短い傾向にあるので、視線を上に上に向けることが、かっこよく見せることのカギとなります。

このゴージラインが高いものを選ぶことで、視線を上に集めることができ、視線の誘導に効果的です。

話は少しそれますが、万が一、顔が大きくてスーツ姿が似合わないとお悩みの方は、反対にこのゴージラインが低めのものを選び、視線をあまり顔の周辺へ向けないようにすると、効果的です。

6.ネクタイは細く明るく




相手の視線を上に向けることで、視線は当然上半身や首元に向かいます。

そこで、重要なのがネクタイです。

ネクタイは、細めで明るい色のものを選ぶようにすると、間違いがありません。
シャープな印象を与えられるとともに、靴やゴージラインと同様に明るめの色を選ぶことで、視線を上へ向けることができます。

7.スーツのトータルは柄のストライプが断然オススメ




ここまでは部分部分のお話をしてきましたが、最後はスーツ全体の柄のお話です。

迷うことなく、柄はストライプを選ぶようにしましょう。

無地のものですと、当たり障りがないため体型自体に目が行ってしまうほか、あまりに柄の主張が激しいものを選んでしまうと、ガチャガチャした印象を与えてしまい、背が高い・低いといったこと以前の問題になってしまいます。

そうした中で、ストライプであればある程度の主張ができるうえ、シルエットを細長く見せられるため、効果的なのです。

8.背が低くても、スーツはかっこよく見せられる!



いかがでしたでしょうか。

今回の記事では、背が低い人でもスーツ姿をカッコよく見せられる七つの条件をご紹介してきました。

スーツ姿のカッコよさに背の高い・低いは関係ありません。

ここで学んだことを意識すれば、明日からスーツ姿に自信を持つことができるでしょう!