リクルートスーツとビジネススーツの違いとは?




リクルートスーツとビジネススーツには、実際は違いは無いと言われています。

ですが、一般的にリクルートスーツは黒や紺の無地なもの、ビジネススーツはストライプなど少しオシャレの要素が含まれているもの、というイメージが強いです。

着用するタイミングとしては、リクルートスーツは就活の時、ビジネススーツは日常の業務時もしくは転職活動時となります。

これはメンズスーツでも、レディーススーツでも同じです。

また、布地はリクルートスーツのほうが薄地で弱く、ビジネススーツのほうがしっかりした作りになっています。

生地からも分かるように、値段もリクルートスーツのほうが安くなっており、安定した収入のない学生でも手が届きやすいというメリットがあります。

ビジネススーツのほうが作りはしっかりしているので長持ちはしますが、就活の時だけ着用するのだと割りきってしまえば安価な方が使い勝手が良いでしょう。

また、就活中は毎日のようにリクルートスーツを着用しますので、2~3着揃えておくと何かあった時も安心です。

量販店によっては2着目以降割引、といったセールを行っているところもあるので、そのタイミングで購入しておくのもひとつの手です。

2.就活・転職時の着こなしのマナー




スーツの着こなしのマナーは、就活なのか転職なのかで少し変わってきます。

新卒採用時はフレッシュさや清潔感が求められ、個性や経験は基本的に求められません。

(もちろん企業や業種によっても異なりますので、企業の情報を調べてから臨機応変に対応してください。)

アパレルや美容系の企業で個人のセンスが問われる場合は、個性的なスーツを選ぶ必要がある場合も出てきますが、そうでなければ基本的に個性や面白さはアピールせず、できるだけ周りと同じになるようなものを選びましょう。

転職時には、新卒時ほどフレッシュさは求められません。

もちろん清潔感はとても大切ですのでそこは変わりませんが、フレッシュであるよりは社会人として経験を積んでいることが重視されます。

また、転職時のリクルートスーツについては、あまり好まれない場合があります。

どうしてもリクルートスーツを選ぶ場合はできるだけ生地がしっているものを購入し、できることならビジネススーツを選びましょう。

前職できちんと仕事をしてきたこと・基本的なビジネスマナーを学んできていることをアピールできます。

3.メンズスーツの着こなし




男性のスーツには様々な種類があります。

先述しましたが、就活のスーツは黒などの地味な色を選択します。

また、ワイシャツも二枚襟やボタンダウンのようなドレスシャツは避け、レギュラーカラーを選びましょう。

ネクタイはエンジ色や水色、紺色などを選びましょう。

デザイン性の高い幅広のもの、細ネクタイは避け、レジメンタルといわれるストライプを選びましょう。

小さな水玉模様の小紋といわれるネクタイも着用可能です。

ただし、あまりに派手な柄やキャラクターもののネクタイは避けてください。

靴は黒の革靴(ストレートチップ)を選びましょう。

ステッチ(縫い目)がたくさん入っている靴はかっこいいので目を引きますが、就活には向きません。

また、靴紐部分が縫い込まれている内羽根というものが好まれます。

外羽根という靴紐部分が浮いているものもありますが、内羽根を選んだほうが安心でしょう。

鞄も黒のA4サイズを選びましょう。

説明会や面接では色々な書類をいただくことが多いので、少し大きめのファイルが入るサイズを購入しておくと安心です。

少しこだわるなら、メモ帳やペンが取り出しやすいポケットなどがついているものを選ぶと就活の時に慌てなくてすみます。

4.レディーススーツの着こなし




女性の場合はパンツスーツとスカートスーツを選べます。

昔はパンツスーツの女性は印象が悪くなると言われていましたが、女性が働くことが普通になった現代では昔ほど印象は悪くないと言われています。

ただ、面接官の性格にもよりますので、もし少しでも不安があるようならスカートスーツを選択したほうが無難でしょう。

ブラウスは白のスキッパーカラーか、シャツカラーにしましょう。自分の肩幅に合っているもの・胸元が大きく開いてしまわないものを選びましょう。

スカートは膝丈のものを購入しましょう。長すぎ・短すぎのものは選んではいけません。

購入時にはしゃがんだり、椅子に座ったりして裾の部分がずり上がってしまわないかも見ておきましょう。

あまりに上がってきてしまうようなら、店員さんに相談して他のサイズを試着してみましょう。

靴は黒のパンプスで、3~5cmのヒールが適しています。細すぎ・高すぎのヒールは印象が悪くなる上に必要以上に疲労してしまいます。

ストッキングは肌色のものが一般的です。

鞄に関しては先述した男性のものと同じですが、A4のものを購入しましょう。

女性の場合はメイク道具を持ち歩きますので、マチがしっかりあるものを選んでおくと、下に置いた時に倒れづらいです。

5.転職時のビジネススーツを着こなそう




就活時はリクルートスーツですので、選択も少ない分失敗しづらいですが、いざ転職となると、就活とは違いたくさんの種類のスーツから自分に合うものを探さないと行けないので、少し悩んでしまうかもしれません。

でもシャツからネクタイまで自分のこだわりを持って選ぶのは楽しいですし、その分自信にもつながります。

まずスーツですが、リクルートの時とは一転、ストライプなどの柄物も着用できます。

黒や紺のぱっと見普通なスーツでも、近くに寄った時にストライプが入っていると小技が効いていてオシャレに見えます。

ボタンダウンは二枚襟よりも派手すぎず、普段使いもしやすく見栄えも良いですね。

ストライプやチェック柄など、白以外のものもあります。

ただしジャケットがストライプの場合は無地のものを合わせた方が、柄同士でごちゃごちゃしなくて良いでしょう。

スーツが無地の場合は、ストライプのボタンダウンも合います。

ただしあくまで転職なので、派手になり過ぎないことを意識してください。

鞄はA4サイズのもので、リュックでなければ構いません。

就活に比べて自由度の高い転職時のビジネススーツですが、転職先の企業に合わせて地味系で行くのか、ブランドものを混ぜていくのか考えて選択したいです。

6.スーツ選びは楽しいもの


初めての就活・初めての転職で不安でいっぱいかもしれません。

スーツや靴、交通費などお金もたくさんかかりますので金銭面でも悩むこともあります。

でも、スーツ選びは楽しいものです。

企業に入社して自分の好きなスーツを選べるようになったら、より一層それを実感するでしょう。

面倒がらず、自分の良さを引き立ててくれるスーツを選びに行きましょう。