今回の依頼人である向後さん、24歳。

テーマは、就職活動で使えるオーダースーツをトータルコーディネートして欲しいというもの。

オーダースーツの依頼から約2週間後。
「bref(ブレフ) 109 Men's 店」(東京・渋谷)から仕上がったという連絡が入り、意気揚々と店に訪れた。

スタッフの熊野さんが、向後さんの腕に袖を通す。

向後「シンプルで爽やか。こういう一着が欲しかったんです。」



向後さんは今回、グレーの無地の生地をブリティッシュモデルでオーダー。

伝統的なスタイルをベースにしたブリティッシュモデルは、同店でも一番人気のライン。

向後さんの体型に合わせて、胸を強調しながらもウエストは細めにして、シルエットを重視した仕上がりになった。

ボタンは同系色の艶出し系を合わせ、高級感をプラス。春の涼しげな雰囲気も取り入れている。



向後「スーツもいいですが、特にシャツの着心地がとてもいいですね。」

元々、水泳をしていたということもあり、向後さんの上半身はかなりがっしりとしている。

首周りは太く、肩幅は広め、胸板も厚いので理想的な体型とも言えよう。

ただ、がっしりとした体型は、既製品のシャツには合わないことが多い。

向後「自分で持っているシャツだと首が苦しいんです。それがないのは本当に助かります。



熊野「体と首、裄丈それぞれを体に合わせることは、既製品にはできないんですよ。」

既製品のシャツを購入する際、肩幅で合わせることが一般的だ。

しかし、スマートな人であればお腹回りにもったりとし、逆にがっちりした体格だと袖が長くなる傾向にある。

今回オーダーしたシャツは、胸、肩を合わせた上で首廻りにゆとりを取り、着心地の良さを実現している。



熊野「あとはコーディネートですね。爽やかさを印象付けるためには、ネクタイとチーフをスーツの裏地の紺色に合わせ寒色系で統一するといいと思います。」

上級者はコーディネートで遊ぶ。

しかし、清潔感やフレッシュさを印象付けたいのであれば、シンプルな組み合わせを心掛けることが有効になる。



ネクタイやチーフは、その種類も豊富。

何を合わせればいいか悩むことも多いが、スーツの生地やボタンの色、シャツなどと色の統一感を出せれば、まず失敗することはない。



もうすぐ就職活動という戦いの場へと赴く向後さん。

今回仕立てたスーツが、きっと彼の背中を後押してくれることだろう。



熊野「brefでは、リピーター様向けに公式ウェブサイトでオーダーサービスも始めています。初回に採寸したデータをもとに、ネット上で生地などを選ぶだけで2着目以降を購入することができます。まずは気軽に当店に訪れていただき、オーダースーツの良さに触れていただけると嬉しいです。」

難しいと思われがちなオーダースーツ。

気軽に訪れられる場所で、まずは試しに一着手に入れてみるのもいいかもしれない。


今回取材にご協力いただいた、

bref 熊野さん
モデル 山中さん

のスナップ写真も上記リンクからどうぞ!