今回の依頼人である向後さん、24歳。
テーマは、就職活動で使えるオーダースーツをトータルコーディネートして欲しい。

訪れたオーダースーツ店「bref(ブレフ) 109 Men's 店」(東京・渋谷)で、スタッフの熊野さんと会話し、どのようなスーツを作っていくかを決めていく。

熊野「まずはどのようなスタイルにするかを決めましょう。」



brefでは、まずスーツの形を決めることから始まる。

同店では、ブリティッシュモデル、イタリアンモデル、ナローモデルの3種類から選ぶことが可能。

ブリティッシュは、伝統的な英国スタイルをベースにしながらも、現代的なシャープ感を取り入れたモデル。

イタリアンは、流麗なラインが持ち味のモデル。

ナローは、細めのラペルと長めのVゾーン、短めの着丈が特徴のモデルで特に若い世代に人気が高いスタイルだ。

次に基本的な採寸を行い、その後、生地を選ぶ。



この生地選び、実はbrefならではの大きなメリットがある。

一般的なオーダースーツ店では、生地を選ぶ際には見本が収められたブックを見て、小さな生地だけを見て選ばなければならないことが多い。

そのため、実際のスーツの仕上がりがイメージしにくく、それによってスーツをオーダーすること自体に気後れする人が少なくない。

しかし、同店では選ぶことができる生地の大部分で、試着することができる見本のスーツを用意している。



これにより、実際にその生地で作ったスーツを試着してから選ぶことができるようになっているのだ。

オーダースーツにおいて、一番時間がかかる生地選び。
実物を見ながら選べるのであれば、その時間も大幅に短縮できるはずである。

向後「出来上がりの実物を見て、試着してから選べるのはいいですね。」

熊野「試着をして生地を選び、採寸をしたら終わりなので、ふらっと来店されてオーダーされていく方もいらっしゃいますよ。」

スーツの生地選びを終えて、向後さんはスーツ、パンツ、ウェストコートのスリーピースを注文。その後、細かなディティールを決めていった。

続いては、シャツのオーダー。
基本的には、スーツと同じような流れで進む。



まずは生地選びから始まり、襟型や袖型、ボタンなどのデザインを決める。

そして、襟などの生地を変えるクレリック・シャツやイニシャルを入れるといったオプションを選択して、採寸をすれば発注は完了だ。

衿の形は、通常のノーマル衿10種類のほか、ボタンダウン衿で5種類、デザイン衿で3種類と全18種類から選ぶことができ、さらにカフス型も10種類から選べるため、デザインだけでも多種多様。

しかも、シャツのオーダーは価格が5,900~8,900円(税抜)とお手ごろで、最短10日後にはでき上がるという。



爽やかな印象を与える向後さんが求めるスーツ一式。
いったいどのような仕立てになるのか。

次回はその仕上がりに迫る!