スーツスタイルをまとめるのは色の統一感が鍵だった


スーツスタイルにまとまりがなく、落ち着かない気分になることはないでしょうか。

どれだけデザインの良いスーツやシャツなどを選んでも、そのように感じることがあります。

そんなときは色をチェックしてみてください。
それぞれの色がバラバラであることが多いでしょう。

実はスーツスタイルをまとめるポイントは色の統一なのです。

スーツスタイルをスタイリッシュに見せるには、足元から頭部まで全身の色に気を使わなければなりません。

素材や形状もスーツスタイルの印象に関わります。

しかし色は、それら以上にスーツスタイルの印象に影響することが多いです。

同僚や知り合いのスーツスタイルをイメージするときに、素材などは思い出せなくても、何となく色は思い出せるのではないでしょうか。
色は印象に残りやすいからです。

素材や形状などを揃えることも、スーツスタイルをまとめるには有効ですが、それでも色がバラバラであれば十分な効果は得られません。

スーツスタイルをまとめるには、色に統一感を持たせることが欠かせないのです。

カラーテーマはぶれないで! 寒色または暖色でまとめるのが正解




コーディネートを考えるときは、まずカラーテーマを決めましょう。
そのためには色についての知識が必要です。

色には寒色と暖色があります。
寒色とは青や青緑などを筆頭として、寒さをイメージさせる色を指します。
暖色とは赤や黄のように暖かさをイメージさせる色のことです。

氷や太陽を思い浮かべると分かりやすいのではないでしょうか。

スーツスタイルの中に寒色と暖色が混在していると、まとまりがないように見えてしまいます。

まず寒色と暖色のどちらで統一するのか決めましょう。
それをカラーテーマとして、ぶれないように注意してください。

寒色でスーツスタイルを統一すると、全身を収縮させて見せる効果があります。
色が濃くなるにつれて引き締まった感じが増します。

一方、暖色で統一する効果は、全身を膨張させて見せることです。
色が濃くなるにつれて目立ちやすくなります。

どちらで統一するかは、その日の状況を考えて決めると良いです。

たとえば会議などがあり、クールで知的な印象を与えたい場合は寒色で統一するのがおすすめです。
セールスなどの場合は、暖色でまとめると顧客は親しみやすさを感じるでしょう。

ネクタイとポケットチーフ… 差し色は胸元アイテムにリンクさせて華やかに


スーツスタイルにとって差し色もとても重要です。

もちろん色の統一感も大切ですが、こだわりすぎると単調になり、おしゃれに見えなくなってしまいます。

差し色には、スーツスタイルの単調さを減らすアクセントとしての効果があるのです。

差し色の加え方に決まりはありませんが、ネクタイやポケットチーフといった胸元アイテムを使うのが基本です。

差し色を上手く活用できるようになると、スーツの着こなしの幅が一気に広がります。

ネクタイにはさまざまな色柄のものがあり、選び方によってスーツスタイルに新たな印象を加えられます。

たとえば寒色のクールなスーツスタイルでも、情熱や決意を感じさせたいなら、赤のネクタイを選ぶと良いです。

また、水色のネクタイを選ぶと爽やかさが増しますし、茶色を選ぶと堅実な印象が強くなります。

ポケットチーフはネクタイと統一感があるものを選びましょう。
そうしないと、胸元にまとまりがなくなってしまいます。

華やかなネクタイを選んだ場合は、それに負けない存在感のあるポケットチーフを選びましょう。

色がバラバラだと格好悪い!バッグとシューズ




「おしゃれは足元から」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

どれだけ良いスーツを着ていても、シューズとの色のバランスが悪ければ台無しになってしまいます。

また足元と同様に手先も重要です。
手に持つバッグも、スーツと色のバランスが良いものを選ぶ必要があるのです。

さらに忘れてはいけないことがもうひとつ。

それはバッグとシューズの色を統一することです。ふたつの色を同系統にすることにより、スマートな印象を与えられます。

日本で定番となっているのは、グレーのスーツに茶色のシューズとバッグを合わせるスタイルです。

スーツの色が明るいグレーの場合は、ベージュのシューズとバッグを合わせるケースも多く見られます。

スーツの色が濃い場合は、バッグとシューズの色を明るくしすぎない方が良いです。

明るくしすぎると足元と手先が浮き出ているように見えてしまうからです。
黒などの暗い色のものを選ぶと良いでしょう。

どのような色を選ぶとしても、バッグとシューズの色をバラバラにしないように注意しましょう。

色に気をつけるだけでおしゃれの上級者に!



色はスーツスタイルの印象を左右する重要な要因です。

逆にいうと色に気をつけるだけで、格段におしゃれに見えるようになります。

スーツスタイルが上手く決まらないときは、今回の記事を参考に、色の統一感や差し色に気を使ってみてはいかがでしょうか。