1.ポケットの中身を出す




スーツを脱いだら、まずはポケットに入っているものを全て取り出しましょう。

財布や携帯電話など重いものは形崩れやシワの原因になります。

ペン、ハンカチ、名刺入れなど軽いものも、シミやシワの原因になるので、忘れずに取り出すようにしましょう。

特に気をつけたいのが、使用したハンカチです。

湿っているハンカチをポケットに入れておくと、カビが発生することがあるので、家に帰ってきたらすぐに出すようにしてください。

2.厚手のハンガーにかける




形崩れやシワを防ぐためにも、脱いだスーツはすぐにハンガーにかけるようにしましょう。

薄手のハンガーでなく、肩幅のある厚手のハンガーにかけておくと、形崩れを防ぐことができます。

ハンガーは、肩先に向かって丸みのあるタイプで、3〜5cm程度の厚みがあるものを選ぶといいです。

また、木製でできている厚手のハンガーは、湿気やニオイを取ってくれるのでおすすめです。

ハンガーにかける時には、ボタンをしっかりと留めておくとスーツの形を保てます。

3.パンツは裾を上にして逆さまに吊るす




パンツは裾を挟んで、逆さまに吊るすタイプのハンガーを使うようにしましょう。

逆さまに吊るすことで、重力でシワを伸ばすことができます。

ハンガーに掛けるタイプは、折り畳んでいるため、湿気が逃げにくくなりますが、挟んで吊るすと効率良く湿気を逃すことができます。

2枚の板で挟むタイプのハンガーだと、裾に跡も付かないのでおすすめです。

4.ブラシでホコリを落とす




一日中着ていたスーツには、ホコリや汚れが付いています。

そのまま収納してしまうと繊維が傷みやすくなり、状態を悪くしてしまうので注意しましょう。

ブラッシングをすることでスーツの繊維の流れを整える役割もあるので、必ずブラシでホコリなどを落としてください。

ブラッシングの手順ですが、始めに全体を軽く手で叩いておきます。

ジャケットは首もとから肩、胸元へと、上から下に向かって全体的にかけていきましょう。

パンツは逆さまに吊るして、裾から腰に向かって、上から下にブラッシングしていきます。

全体にまんべんなく優しくブラッシングしていくのがポイントです。

また、天然毛のブラシは生地を傷めにくいのでおすすめです。

5.霧吹きでシワ伸ばし




霧吹きをしておくと、スーツのシワを伸ばすことができます。

ハンガーにかけた状態で全体に湿らしていきましょう。

スチームアイロンがある人は、アイロンを生地に当てないように注意しながら、スチームを当てていきましょう。

特に、肘や膝・背中などシワになりやすい場所は念入りに湿らせるといいです。

湿らせたら、シワを伸ばすように軽く生地を引っ張ると効果的です。

乾くまではシワがつきやすくなっているので、新しいシワを作らないように気をつけてください。

6.陰干ししてから収納




汗や湿気などを吸い込んでいるスーツをそのままにしておくと、カビやシミ、ニオイの原因になります。

クローゼットにそのまましまってしまうと、他のスーツにも影響が出ることもあります。

しっかりと水分を飛ばすように、風通しのいい場所で半日以上陰干しをしましょう。

7.ハンガーの間に隙間を作る




クローゼットの中に、スーツをギュウギュウにかけている人もいますが、通気性が悪いとカビの原因になることがあります。

他にも、スーツを取り出す時に、他のスーツとこすれ合うことで生地が傷む場合もあります。

クローゼットにスーツをかける時には、通気性を良くして、スーツがこすれないように、最低2cm以上隙間を作って収納するようにしましょう。

8.長期収納するスーツはクリーニングに出す




特別な日にしか使わないスーツなど、長期的に収納するスーツは、一度クリーニングに出してからしまうようにしましょう。

クリーニングしたあとは、ビニール袋のカバーは必ず外しておくと、カビやシミを防ぐことができます。

ビニール袋のカバーを外したら、陰干しをして湿気を飛ばしてからクローゼットにしまいましょう。

ホコリや湿気から守るために、不織布カバーをつけておけば完璧です。

使わないスーツも数ヶ月に1度は陰干しをしたほうがよいです。

9.クローゼットの環境を整える




スーツの虫食いやニオイを防ぐために、防虫剤や防臭剤を置いて、クローゼットの環境も整えておきましょう。

炭には防臭効果や、防湿効果もあるので、自然素材を使いたい人におすすめです。

スーツの状態を保つためにも、天気のいい日にはクローゼットを開けて換気するとなお良しです。

収納術でしっかりとケアを!




これらの収納術は、今日からでもできる方法ばかりです。

着ている時だけでなく、収納する時のケア次第でスーツの状態を良くすることができます。

スーツは扱い方によって傷み具合も変わってきます。

大切なスーツを長く着るためにも、しっかりと対策をしていきましょう。