1.カジュアルからフォーマルまで、幅広く使えるポケットチーフ




ポケットチーフというと、フォーマルな場面でしかつけられないという印象を持っている人も多いですが、実は海外ではカジュアルなファッションで挿している人も多く、近年では日本でもおしゃれな男性が服装に合わせていろいろなチーフを使っています。

弔事においてはポケットチーフの使用は厳禁ですが、それ以外の場面であればマナーさえ守れば比較的気軽に取り入れられます。

ポケットチーフはハンカチよりもやや小さめのサイズですが、最初の内は小ぶりなハンカチで試すのもよいでしょう。

フォーマルな場でのポケットチーフのマナーはある程度決まっていますが、ビジネススタイルやカジュアルファッションであれば、かなり自由度が高くなります。

基本的には、ネクタイやシャツに合わせた色を選ぶと統一感が生まれます。

さらに上級者になると、時計のベルトや靴、ベルト、靴下といった持ち物と合わせることもあります。

また、デートの時に恋人や配偶者の服装と同じ系統の色のポケットチーフを胸に挿すと、お似合いのカップルです。

柄物の合わせ方は難しいですが、ペイズリーや細かい格子柄などは使いまわしがしやすいです。

2.こんなポケットチーフが優秀! 選び方のポイント




基本的には、ポケットチーフの素材はシルクとリネン(麻)となっています。
なんとなくシルクの方が高級なイメージですが、フォーマルな場面での正式なポケットチーフは白のリネンです。

ただ、結婚式のような晴れがましい場面においては、シルバーのような白に近い色で光沢のあるポケットチーフも人気が出ています。

フォーマルスーツではネクタイも光沢のあるシルバーグレーなどを選ぶことが多いため、色合いや風合いが似ているものを選んでおくのがおすすめです。

ビジネスシーンでポケットチーフを使う場合には、ネクタイとの相性が決め手となります。

同じ色を用意しておくと無難ですが、同系色でも違和感はありません。

また、カラーシャツの時にシャツの色に合わせる人も多いですが、色の組み合わせによってはわざとらしさを感じることもあるため、注意が必要です。

ネクタイに合わせるときは、色だけでなく柄もそろえておくとさらにおしゃれに見えますが、同じ柄でもサイズを変えてみると緩急がつきます。

セットで販売されているものもありますので、使用頻度の高い色柄はそろえておくとよいでしょう。

3.ポケットチーフの折り方いろいろ


ポケットチーフの折り方は種類が多く、使える場面も変わってくるため、最初の内はその都度調べるとよいでしょう。


※出典
ケッコンスタイルマガジン

最もフォーマルな折り方であるスリーピークスは、まずポケットチーフの裏側を上にして置き、三角形に折り、さらにもう一度三角形になるように折って、角が重なった部分をずらし、角が2つ見えるようにします。

これをさらに半分に折って、均等に角が3つになるようにずらします。下の部分をポケットの高さに合わせて折ります。


※出典
ケッコンスタイルマガジン

ツインピークスは角が二つになった時点でポケットのサイズに合わせて横とした部分を内側に折り込みます。


※出典
ケッコンスタイルマガジン

ややカジュアルダウンするパフドは、ポケットチーフの裏側を上にして置き、片方の手で中央をふんわりとつまみ、中央部分と四隅のあいだをつかみ、ポケットの高さに合わせて四隅の部分を折り込んで完成です。


※出典
ケッコンスタイルマガジン

ビジネスなどでよく使われるスクエアは、裏側を上にして置いたポケットチーフを長方形に半分に折りたたみ、さらに半分に折って小さい正方形にします。

正方形の端を中央に向かって両側から3分の1程度折り、下の部分もポケットの高さに合わせて折ります。挿すときは、折った端の部分が内側に来るようにします。

4.結婚式で華やかに!




結婚式のようなフォーマルな場面では、あまりアレンジを加えずにきちんとした印象を出すことが大切です。

友人や知人として参列するときでも、ジャケットとパンツの組み合わせだけでなくスリーピースでポケットチーフを挿しておくと、上品できちんとしたスタイルになります。

ポケットチーフはスピーチを担当したり、新郎新婦の父親として参列したりするなど格式の高い服装の時には白のリネン、友人知人としてダークスーツやブラックスーツを着用するときは、白のリネンやシルク、あるいはシルバーグレーなどの明るい色で光沢のあるものを選びます。

モーニングなどの正礼装の時は、スリーピークスが基本です。

一方、もう少し改まった中にもカジュアルな雰囲気を出したいときなどは、ツーピークスでも大丈夫です。

ダークスーツなどの略式礼装の場合には、華やかさがあって優しい印象のパフドもよいでしょう。

二次会やパーティーなどのもう少しくだけた場面では、中央をつまんで折り返したのち四隅が出るようにポケットに挿し、はみ出ている四隅を花弁のように開くクラッシュという挿し方もおすすめです。

5.ビジネスシーンで品よく


ビジネスシーンにおいては、あまりフォーマルな挿し方をしていると逆に違和感があります。

年代を問わずきちんとした印象に見られるのは、やはりTVホールドともいわれるスクエアでしょう。

つけ慣れていないうちは、白のポケットチーフを少しだけのぞかせるようにしておくと悪目立ちもしません。

ビジネススーツの場合でも、折り方を変えれば白のリネンがどのようなファッションにも合わせられます。

色柄のついたポケットチーフを使うときは、ふんわりした印象を与えられるシルクもおすすめです。


※出典
ケッコンスタイルマガジン

スクエアのほかに、小さい正方形までは同じ折り方をして中央が上に来るように置いたのち、左右の角を3分の1ずつ中央に向かって折り、下も後ろ側に折り込んだトライアングラーもおすすめです。仕事関係のパーティーやフォーマルシーンでも使えます。

普段の仕事着がノーネクタイのシャツにジャケットといったカジュアルなファッションの時には、綿やシルクの色柄もののポケットチーフをクラッシュで挿すのも素敵です。

カラフルなポケットチーフの存在感が際立ち、おしゃれ上級者という印象を与えます。

6.手軽にできる男性のおしゃれ


日本ではやりすぎと受け取られることも多いポケットチーフですが、さりげなくアクセントとして使うことで、ビジネスシーンでもセンス良く感じられ、好印象を与えられます。

早速挑戦してみましょう。