今回の依頼人は、下向さん。
彼が求めているのは、近日に迫った友人の結婚式に来ていく一着。
パーティーなどに出席する際は、これまで定番のブラックスーツを着ていたのだが、もう一歩、おしゃれに見えるようにしたいという。
そこで訪れたのが、2016年10月1日に東京・南青山にオープンした「DIFFERENCE(ディファレンス)」。
トータルプロデューサーには、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が就任し、商品やサービス開発、ショップのデザインなどを手掛けた。
ショップのオープンと同時にリリースされたアプリや公式サイトなどのディレクションは、ウェブデザインのトップクリエーターであるtha ltd.の中村勇吾氏が担当している。
ディファレンスが目指すのは、スーツの購入方法を革新すること。
オーダースーツのネット販売が持つ「サイズ感が分からない」「仕上がりイメージが見えない」という課題を、実店舗とeコマースを融合させることで解決し、誰でもネットで簡単にオーダースーツが作れる世界を実現しようとしている。
同店のサービスを利用するには、まずインターネット上でショップへの訪問日時を予約。
一般的なオーダースーツ店が最初にヒアリングする氏名、性別、身長、体重などの個人情報、予算、仕上がりイメージ、サイズ感といった要望を事前に答えておく。
すると、実際に店に訪れる前に、店舗スタッフがそれに合ったスーツの生地やボタンなどを準備しておいてくれるため、とかくオーダーに時間がかかりがちな依頼時間の短縮につながっている。
また、会員登録時にメールアドレスを記入することで、営業時間中であれば、質問などに店舗スタッフが回答するサービスも行っている。
気になる価格だが、メンズは、スーツ3万5,000円～、ネクタイ・シャツ・ベルト8,000円～、コート4万5,000円～から購入可能。
非常に求めやすい価格帯となっており、オーダーメイドとはいえ初めて作る人でも参入しやすいよう設定されている。
次回は、実際にスーツをオーダーしてみて気付いた、革新的なサービスに迫る!
