1.ブラックスーツって何?



まず、ブラックスーツとは何か、について解説をしたいと思います。

一口にスーツと言っても、様々なものがあり、シングルスーツ、ダブルスーツなどのジャケットの種類に始まり、ジャケットとパンツだけのツーピース、ツーピースにベストも合わせたスリーピース。そして、タキシード、略例服、喪服など様々です。

ブラックスーツとは、一般的に濃いブラックの生地で作られたスーツを指し、基本的にはシングルスーツでツーピースとなっています。
また、黒であれば全てブラックスーツというわけではなく、色味の薄いものはダークスーツと呼ばれます。

2.ブラックスーツはどんな時に着るスーツ?



先ほどは、スーツの種類をご紹介しましたが、シーンによってスーツは着分ける必要があります。

例えば、ビジネスシーンにタキシードや、燕尾服(ジャケットの背中部分がツバメの尾のように長いスーツ)を着てくる人はいないと思いますが、このようなスーツは結婚式や、パーティなど祝いの席で着るものだからです。

ブラックスーツはというと本来は結婚式、葬儀など“儀式的”な場面で着用する為の服です。
結婚式では、近年はそこまで厳しくないことが多いですが、お葬式の場面ではブラックスーツ以外はマナー違反とされています。

3.ビジネスシーンではNG!



それでは今回のテーマである「ブラックスーツはOK?NG?」についてですが、先ほど紹介した観点で考えると、ビジネスシーンでブラックスーツを着ることはNGと言えます。

ビジネススーツはチャコールグレー、ネイビー、グレーなどが基本であり、目立ちすぎず、地味すぎない色味を着用するのがマナーです。

ビジネスシーンにブラックスーツを着ることは、「派手すぎる」もしくは「縁起が悪い」という印象につながるため、着用しない方が無難だと言えます。

4.黒いスーツをビジネスで活用する!



続いて、黒いスーツのビジネスシーンでの活用方法について、ご紹介したいと思います。

ビジネスシーンにおいて、ブラックスーツを着用することはマナー違反ではありますが、注意が必要なのは「ブラックスーツと黒いスーツは違う」という点です。
ブラックスーツは、儀式的な場面で着用するものであるのに対して、単に色の黒いビジネス向きのスーツも存在します。

スーツ屋さんなどに行くと、黒い生地で細いストライプが入ったものや、色味が薄く、チャコールグレーに近いような黒いスーツが売られていますが、このような黒いスーツはビジネスシーンでの着用も特に問題ありません。

また、起毛になったものや、生地に特徴があるものも単に色の黒いスーツに分類される為、特に問題ありません。

このような、単に黒いスーツは汚れやシワが目立ちにくいというメリットがある為、汚れがつきやすい仕事の方などは、上手に活用することでスーツを手入れする手間を減らすことができます。

5.ブラックスーツと黒いスーツの見分け方



ブラックスーツと、黒いスーツの見分け方も合わせてご紹介したいと思います。

一番わかりやすいのは、スーツ屋さんなどで購入する際に「礼服」「喪服」「略例服」などと書かれているものは、冠婚葬祭用に作られているものですので、ブラックスーツとなります。

その他にも、様々な呼び方がありますが「フォーマルスーツ」「ブラックスーツ」「ブラックフォーマル」などと書かれているものはブラックスーツです。

また、見た目にも見分けるポイントがあります。
ただの黒いスーツの場合、生地に光沢があり、ストライプまたはチェックなどの薄い模様が入っていることがほとんどです。
反対にブラックスーツには一切の柄はなく、文字どおり真っ黒に染められていまて、光沢が一切無いという点もブラックスーツの特徴です。

ブラックスーツと黒いスーツを並べると、違いは明らかなので、万が一ビジネスのシーンで着用すると一目でバレてしまいます。

6.ビジネスシーンでブラックスーツはNG! 黒いだけのスーツなら問題無し!



今回は、ビジネスシーンに「ブラックスーツはOK?NG?」「ビジネスシーンでの活用方法」というテーマについてご紹介しました。

結論としては、冠婚葬祭用のブラックスーツはNG、単に黒いだけのスーツはOKとなります。

実際に、両者を手に取ると明らかな違いがありますので、間違っても会社にブラックスーツを着ていくことの無いように注意しましょう!